あぜっ地理(貿易の拡大と自由化)

 

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1 貿易の拡大と多様化

(1)世界の貿易の推移  Excelファイル

    1979年→2019年 貿易額は約4倍に

輸出入額の推移(地域(国)別・主要商品別)」(財務省貿易統計)より作成

(2)サービス貿易の増加

    1995年→2017年 貿易額は約2倍に サービス貿易収支は約5倍に  Excelファイル

サービス貿易(国際比較統計)」(国際貿易投資研究所

(3)地域別の貿易

    先進国と先進国以外の輸出額が接近している→先進国と発展途上国が水平分業に移行

Monthly Bulletin of Statistics Online」(UNdata)より作成  Excelファイル

     上の表は国連のデータで、下のグラフはUNCTADのデータである。機関によってデータが異なる。先進国の定義も異なっている。IMFの先進国(Advanced Economies)には、韓国、シンガポール、台湾などが含まれている。

UNCTAD STRAT」(UNCTAD)より作成  Excelファイル

   ※UNCTADの定義

    Developed economies 先進国  Transition economiesを除くヨーロッパの国々

              アメリカ、カナダ、日本、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド

    Transition economies バルト三国を除く旧ソ連構成国 アルバニア

              クロアチア、スロベニアを除く旧ユーゴスラビア構成国

    Developing economies 開発途上国(発展途上国)

(4)主な国の貿易

    各国の輸出、輸入を見比べて、貿易黒字国と貿易赤字国を確認しよう。

世界の統計2020』の「第9章貿易」より作成  Excelファイル

  <参考>「輸出入額の推移(地域(国)別・主要商品別)」(財務省貿易統計

      「Monthly Bulletin of Statistics Online」(UNdata

      「Direction of Trade Statistics(DOTS)」(IMF DATA

      「サービス貿易(国際比較統計)」(国際貿易投資研究所

      「UNCTAD STRAT」(UNCTAD

      「世界の統計」(総務省統計局

2 貿易の自由化

   1929年の世界恐慌→ブロック経済化→第二次世界大戦の一因

    ⇒第二次世界大戦後、資本主義諸国は自由貿易を推進

(1)GATT(関税及び貿易に関する一般協定)

  世界貿易の自由化を目指して、関税や非関税障壁を削減することを目的とした協定

  1947年署名 1948年発足 1955年日本加入

  ※ウルグアイ・ラウンド(1986~1994年)

    農産物の「例外なき自由化」、サービス貿易や知的財産権などの新分野へのルールの適用、WTOという国際機関の設立をはじめとする機構面の強化などを決定した。

(2)WTO(世界貿易機関 World Trade Organization)

  GATTに代わり、1995年に発足した国際機関。164の国と地域が加盟(2016年)している。

  <参考>「世界貿易機関(WTO)」(公式)

      「WTOとは」(外務省

(3)FTA(自由貿易協定 Free Trade Agreement)

  特定の国や地域で、関税や非関税障壁を削減、撤廃することを目的とした協定

  (例)NAFTA(北米自由貿易協定 North American Free Trade Agreement)

  WTOの交渉が難航→FTAの締結が増加

(4)EPA(経済連携協定 Economic Partnership Agreement)

   FTAにとどまらず、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策におけるルール作りなど、幅広い経済関係の強化を目的とする協定

   日本は、2002年にシンガポールとはじめてEPAを締結し、17の国・地域と発行済み(2019年)。

  <参考>「日本と各国・地域とのEPA/FTA」(外務省

 

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