あぜっ地理(交通・通信) |
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5 航空交通 (1)特色 ①地形の影響を受けない→最短距離を移動できる ②高速で長距離輸送が可能 ③大量輸送に向かない ④輸送コストが高い (2)航空機の発達 ①黎明期…ライト兄弟(米国)が動力機による初飛行(1903年) 第一次世界大戦(1914年~19年)で航空機が初めて軍事目的(偵察、爆弾投下)に使用 ②商用機として発展…高速性能に着目しビジネスでも広く活用 →1926年米国において航空機を商用、等で使うことを奨励するための法律が制定 ※The Air Commerce Act of 1926 →相次ぐ事故→航空機の“安全性”と“経済性”の両立へ ③軍用機の開発競争…第二次世界大戦(1939年~1945年) →性能(速度、搭載量、航続距離)面で飛躍的な進歩 ④軍用機技術の民間機転用…連合国によるシカゴ条約の締結(1944年) → 商用航空機の運航管理、技術管理、パイロット・整備士の技量管理、などについて国家間の違いを無くす仕組みを条約によって保証 →ICAO(International Civil Aviation Oeganization/国際民間航空機関)を創設 ⑤ジェット旅客機の登場…1952年デ・ハビラント社製“コメット”の就航(イギリス) ⑥米国における航空輸送の急速な発展…1960年代 →運航機数の増加に伴う事故の多発(年間3,500~4,000回の事故) →事故調査と規制強化 ⑦大量輸送時代…急激な旅客需要増加に対応(1970年代~) →超大型機(B747、DC10、トライスター)の登場 ⑧小型化・省エネ化…LLC(格安航空会社)の急成長(2000年代後半~) ボーイング社→B737(座席数126~230) エアバス社→A320(座席数140~244) 2018年の納入機数→ボーイング社806機 エアバス社800機 2019年の納入機数→ボーイング社380機 エアバス社863機 ※「BOEING737MAX」の2度の墜落事故が影響 <参考>「1_航空機の発達と規制の歴史」(退職サラリーマンの遠吠え) 「主要民間輸送機の受注・納入状況 」(日本航空機開発協会 ) (3)ハブ空港…旅客機の乗り換えを行うための拠点空港 ①世界の主なハブ空港(「OAGメガハブ国際指標2019」より) Excelファイル ②利用者数(国際線・国内線)の多い空港 Excelファイル ③国際線利用者数の多い国 Excelファイル ④貨物取扱量の多い空港 Excelファイル <参考>「Preliminary world airport traffic rankings」(Airports Council International) ⑤まとめ a 国内線中心のハブ空港…アトランタ ロサンゼルス 羽田 b 国際線中心のハブ空港…アムステルダム フランクフルト パリ(シャルルドゴール) ロンドン(ヒースロー) シンガポール 香港 インチョン ドバイ 成田 → 日本は、成田国際空港、関西国際空港をアジアのハブ空港にしようとしたが、韓国のインチョン(仁川)国際空港、香港国際空港には及ばない。1978年に成田国際空港(当時は新東京国際空港)が開港してから、国内便は羽田、国際便は成田と分けられてきたが、2010年からは再び羽田空港(東京国際空港)に国際定期便が就航している。 c 航空貨物取扱中心の空港…荷物の積換えも含む。 メンフィス(テネシー州) アンカレッジ(アラスカ州) ルイビル(ケンタッキー州) マイアミ(フロリダ州) (4)日本の主要航空貨物 Excelファイル 航空貨物輸送はコストが高いため、小型軽量で高価格の製品が輸送される。 →IC、コンピュータ、精密機械、医薬品 ※輸送時間が大幅に短縮されることから、鮮度を保つことで商品価値が高まるものも輸送される。 →野菜、果実、花卉(全国生産2位の沖縄のキク類は、航空輸送) (5)Flightradar24: Live Flight Tracker - Real-Time Flight Tracker Map リアルタイムに飛んでいる飛行機がどこにいるのかを地図上に表示
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