あぜっ地理(観光産業) |
1 余暇時間 (1)各国の労働時間の推移 Excelファイル
日本は欧米諸国より、労働時間が長かった。 日米構造協議(1989~90年)後、日本は労働時間短縮に向かう。 →国家公務員の完全週休二日制、民間部門の労働時間短縮の推進 <参考>「日本人の余暇時間 ─長期的な視点から」黒田 祥子 (早稲田大学准教授) 『日本労働研究雑誌』(独立行政法人 労働政策研究・研修機構)より 『データブック国際労働比較2019』(独立行政法人 労働政策研究・研修機構) (2)有給休暇の国際比較 Excelファイル
日本は、他の国より有給休暇の取得率が低い。 →日本は、2019年4月1日から年5日の有給休暇の取得が義務付けられた。 <参考>「世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2019(1)」(総合旅行サイト・エクスペディア) 「世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2019(2)」(総合旅行サイト・エクスペディア) 2 多様化する観光産業 (1)バカンス…フランスにおける長期休暇 フランスでは法律で連続して最大5週間まで休暇の取得が可能となっている。 <参考>「フランスの労務知識 第7回 有給休暇」(JETRO) (2)ヨーロッパの余暇活動→長期滞在型→地中海沿岸で家族とともにゆっくり過ごす。 ⇒スペイン、フランス、イタリア、マカオは、旅行収支が大幅な黒字 (3)世界各国の旅行収支 Excelファイル
旅行収支が黒字の国→アメリカ、タイ、地中海沿岸諸国、日本(韓国、中国から)
旅行収支が赤字の国→高緯度の国…暖かい地中海にバカンス 中国、韓国…日本を中心に海外旅行ブーム <参考>「世界各国の旅行収支 (受取)上位50(2019年)」(国際貿易投資研究所) 「世界各国の旅行収支 (支払)上位50(2019年)」(国際貿易投資研究所) 「世界各国の旅行収支 (収支尻)上位50(2019年)」(国際貿易投資研究所) (4)観光客数 Excelファイル
<参考>「世界各国・地域への外国人訪問者数(2019年 上位40位)」(JNTO・日本政府観光局) (5)グリーンツーリズム 農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動。 英国…ルーラル・ツーリズム、グリーン・ツーリズム、 フランス…ツーリズム・ベール(緑の旅行) <参考>「北海道グリーン・ツーリズム」(北海道) (6)エコツーリズム 地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、 その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組み。 <参考>「エコツーリズムのススメ」(環境省) 3 日本の観光産業 (1)日本の余暇活動…短期周遊型 →①長期休暇が取りにくい ②特定の時期に集中…年末年始、ゴールデンウイーク、お盆 (2)日本人の海外旅行者数と訪日外国人数 Excelファイル 新型コロナウィルスの影響で日本人の海外旅行者数と訪日外国人数は、大幅に減少している。
「日本の観光統計データ」より作成 ①日本人の海外旅行者数 1072年 100万人突破 1986年 500万人突破…プラザ合意(1985年)→円高 1990年 1000万人突破 2003年 前年より約300万人減少→新型肺炎SARS、イラク戦争 2007年~2009年 約180万人減少→リーマンショック、新型インフルエンザ 2013年~2015年 3年連続減少→円安、中国・韓国方面への旅行者減 2019年 2000万人突破 2020年 新型コロナウィルスの影響で激減している ②訪日外国人数 2007年~2009年 リーマンショック、新型インフルエンザによる減少 2011年 東日本大震災による減少 2013年 訪日外国人数が1000万人を超える 2015年 訪日外国人数が日本人海外旅行者数を超える 2016年 訪日外国人数が2000万人を超える 2018年 訪日外国人数が3000万人を超える 2020年 新型コロナウィルスの影響で激減した (3)各国・地域別⽇本⼈訪問者数 Excelファイル
日本人海外旅行者数は、ハワイ、グアムを別統計とすると、韓国、中国が1位、2位となる。 (4)訪日外国人数 Excelファイル
中国、韓国を中心とした東アジア、東南アジアからの外国人観光客が多い。 季節が日本と反対になるオーストラリアからの観光客も多い。 2020年の訪日外国人は、新型コロナウィルスの影響で90%近く減少している。 <参考> 「月別・年別統計データ(訪日外国人・出国日本人)」(JNTO・日本政府観光局) 「各国・地域別 ⽇本⼈訪問者数 [⽇本から各国・地域への到着者数](2015年〜2019年)」 「国籍別・目的別訪日外客数(2004~19年) 」(JNTO・日本政府観光局) 「令和元年 都道府県別、国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数構成比(上位5国籍) 」 (観光庁・観光統計・宿泊旅行統計調査・11ページ ) ※2020年については、新型コロナウイルスの影響で、観光関係の統計は大きく変わった。
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