あぜっ地理(商業)

 

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1 卸売業と小売業

(1)流通過程

   生産者(メーカー、工場)

    ↓

   卸売業(問屋)

    ↓

   小売業(百貨店、スーパー、コンビニエンスストア、個人商店、通信販売など)

    ↓

   消費者  ※商品は矢印の方向へ、貨幣は矢印の逆方向へ流れる。

(2)商圏…顧客を集客できる可能性のある地理的な範囲

  商圏は、一般的に小売業より卸売業のほうが大きい。

  近年ICTの発達により、小売業の商圏は、世界規模になっている。

(3)卸売業年間商品販売額と小売業年間商品販売額  Excelファイル

  

  卸売業…各地方の中心都市で年間商品販売額が多い。

      →三大都市圏以外に、北海道、宮城県(東北)、広島県(中国)、福岡県(九州)

  小売業…人口に比例する。→千葉県(6位)、静岡県(10位)

2 小売業の業態(営業形態)

(1)業態別の小売業

  ①百貨店(デパート)…衣食住全般、高級品、対面販売、大都市の中心部、ターミナル

  ②スーパーマーケット…食料品、日用雑貨、衣料品、大量、廉価、セルフサービス方式

             駅前、幹線道路沿い(大規模駐車場)、

   ア 総合スーパー…食料品や日用品、衣料品、住居関連などを総合的に品ぞろえ

   イ 専門スーパー…特定の扱う商品が70%以上となる。

           (例)食料品専門スーパーは、食料品が70%以上。

   ウ 多数の専門店も組み合わせた大型ショッピングセンター

  ③コンビニエンスストア…売り場面積が30㎡以上250㎡未満で、14時間以上営業。

              駅前や住宅地、幹線道路沿いなど消費者の利便性が高い立地に出店。

  <参考>「業態分類の定義」経済産業省

(2)POSシステム(point of sales system)…販売時点情報システム

  商品につけられたバーコードをスキャナーで読み取る

  →小売店のレジでの精算業務

  →読み取ったPOSデータを分析・加工

  →販売計画や在庫管理

(3)主要小売業態の販売額の推移ニッセイ基礎研究所

3 消費行動の変化

(1)モータリゼーションによる消費行動の変化

  →自動車を利用した買い物

  →郊外の幹線道路沿いに立地した大型ショッピングセンター

  →大規模駐車場、専門店、飲食店、映画館などを併設

(2)シャッター商店街

  郊外に大型ショッピングセンターが進出

  →古くからの商店街は衰退

  →中心市街地の空洞化現象

(3)生活時間の多様化とICTの発達による消費行動の変化

  通信販売やインターネットショッピングの増加

  ①店舗をかまえる必要がない→商品価格を下げることができる

  ②直接店舗に行く必要がない

  ③注文と代金の支払いが時間に関係なく行える

  ④商品が届かないなどのトラブルや個人情報漏洩の問題

 

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