あぜっ地理(世界の水産産業)

 

1.水産業の成立   2.水産物の貿易   3.世界的な漁業制限   目次へ

1.水産業の成立

 (ア)自然的条件…①大陸棚 ②バンク ③潮目(潮境)→プランクトンの繁殖

 (イ)社会的条件

   ①魚の消費量(魚を食べる習慣)

    ※1日1人当たりの魚介類の消費量(2013年)

     アイスランド 252g   韓国 206g   ノルウェー 143g   日本 136g

     中国 120g   スペイン 116g   フランス 92g   フィリピン 87g

     インドネシア 77g   ペルー 61g   アメリカ 59g  ブラジル 30g

     インド 14g    『日本国勢図会2018/19』より

   ②漁港…水深、波の穏やかさ、港湾施設

   ③資本、技術、労働力

 (ウ)おもな水域別(海水面)の漁獲量

 

 

No

2016

万トン

 

1

13

太平洋、北西部

2,273 24.7

 

2

15

太平洋、中西部

1,279 13.9

 

3

3

大西洋、北東部

856 9.3

 

4

18

太平洋、南東部

672 7.3

 

5

11

インド洋、東部

644 7.0

 

 

 

世界計

9,201

100.0

『データブック オブ・ザ・ワールド2019』より

 (エ)世界3大漁場…大陸棚、バンク、潮目(潮境)

   A 太平洋北西部漁場…a 日本海流(黒潮、暖流)とa 千島海流(親潮、寒流)

   B 大西洋北西部漁場…b メキシコ湾流(暖流)とb ラブラドル海流(寒流)

   C 大西洋北東部漁場…c 北大西洋(暖流)とc 東グリーンランド海流(寒流)

                   →トロール漁法 タラ漁 タラ戦争(アイスランドとイギリス)

  ※湧昇流…深海から冷たい海水が沸き上がる

    →下層の水(深層水)に含まれる窒素や隣などの栄養物質が昇ってくるので、肥沃な海域となる。

    →植物プランクトンや、これを食べる動物プランクトン、さらに魚が集まり好漁場が形成 される。

   D 太平洋北東部漁場…d カリフォルニア海流(寒流)

       北東貿易風→海面の流れが速くなる→湧昇流

   E 太平洋南東部漁場…e ペルー海流(寒流)→湧昇流

       南東貿易風→海面の流れが速くなる→湧昇流

 (オ)国別漁獲量と推移(万t)  『世界国勢図会』より

 

漁業生産量の推移

1970年代・・・ペルー  1980年代・・・日本   1990年代~・・・中国

 (カ)ペルーの水産業

   ①世界上位の漁獲量… ペルー海流(寒流)→湧昇流→好漁場

      エルニーニョ現象の影響と乱獲→不安定な漁獲量

   ②アンチョビー(かたくちいわし)が、漁獲量の約70%を占める

   ③アメリカ合衆国の資本によってフィッシュミールに加工→飼料、肥料、工業原料

   ④養殖漁業用のえさとして、東南アジア、東アジアへ輸出

2.水産物の貿易

 

3.世界的な漁業制限→輸入の増加

 (ア)領海の拡大…3海里→12海里

 (イ)排他的経済水域200海里の設定(日本:1977年)…約370km

 (ウ)漁業専管水域…領海の外につながる一定の海域で,その海域の漁業資源については沿岸国が主権を

          行使することを宣言した水域。

 (エ)商業捕鯨の全面禁止(1986年~)

   2018年12月26日、日本政府は日本が国際捕鯨委員会(IWC)から脱退し、日本の領海と排他的経済水域

  (EEZ)で商業捕鯨を2019年7月から再開することを決定したと発表した。

  「2000年8月増刊号・国連海洋法の解説 ~21世紀の新たな海洋法秩序を見る~」(月刊『健論』)

  「国際捕鯨委員会(IWC)について 」(外務省)

  国際捕鯨委員会(IWC)公式ホームページ

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