あぜっ地理(ヨーロッパの農業)

 

1.ヨーロッパの農業の歩み  2.特色  3.栽培限界  4.ヨーロッパの農業地域

5.小麦の生産と輸出  6.ぶどう、オリーブの生産  7.チーズ、バターの生産と輸出  

8.ヨーロッパ各国の農業   目次へ

1.ヨーロッパの農業の歩み

 (イ)三圃式農業→(ロ)産業革命 農業人口の減少→(ハ)アメリカ大陸からの 穀物の輸入

 →(ニ)農業の専門化 ①混合農業 ②酪農 ③園芸農業 ④地中海式農業

2.ヨーロッパ農業の特色

 (イ)畑作中心の輪作

 (ロ)有畜農業  「家畜なくして農業なし」

 (ハ)高い生産性   ①土地生産性   ②労働生産性

3.栽培限界  X…小麦  Y…ブドウ  Z…オリーブ

ヨーロッパの農業地域

4.ヨーロッパの農業地域

 (イ)酪農…農耕に適さない土地(氷河の末端部)を牧場・牧草地

        ヨーロッパ北部(北海・バルト海沿岸)、アルプス地方

     →デンマーク、ドイツ、オランダ

      ※デンマークは牧場・牧草地率が低い→牧場・牧草地(6.1%)、耕地(56.1%)→輪作、舎飼い

 (ロ)商業的混合農業…イギリス南東部、フランス、ドイツ、イタリア北部

 (ハ)園芸農業…オランダ、大都市近郊

 (ニ)地中海式農業…地中海沿岸

5.小麦の生産(上位20か国)と輸出入(上位10か国)

 

 MANDARA10で作成  MANDARA10用エクセルファイル

 

  ヨーロッパの国々は小麦の生産量が多く、1ha当たりの収量も多いことが分かる。

  アメリカ、カナダ、アルゼンチン、オーストラリア、インドは1ha当たりの収量が少ない。

 

  ヨーロッパでは、フランス、ドイツ、ウクライナ、ルーマニアが小麦の輸出が多い。

 

  スペイン、イタリア、エジプト、アルジェリア、モロッコの地中海沿岸が小麦の輸入が多い。

 

6.ぶどう、オリーブの生産(『世界国勢図会2018/19』)

 

ぶどうの生産

 

 

 

 

オリーブの生産

 

 

 

生産国(2016年)

千トン

 

 

生産国(2016年)

千トン

1

 中国

14,763

19.1

 

1

 スペイン

6,560

34.0

2

 イタリア

8,202

10.0

 

2

 ギリシャ

2,343

12.2

3

 アメリカ

7,098

9.2

 

3

 イタリア

2,092

10.9

4

 フランス

6,247

8.1

 

4

  トルコ

1,730

9.0

5

 スペイン

5,934

7.7

 

5

  モロッコ

1,416

7.3

 

世界計

77,439

100.0

 

 

世界計

19,267

100.0

  ぶどうの生産 6位 トルコ400万トン

 

7.チーズ、バターの生産と輸出(『データブック オブ・ザ・ワールド2019』)

 

チーズの生産

 

 

 

 

チーズの輸出

 

 

 

生産国(2014年)

千トン

 

 

輸出国(2016年)

千トン

1

 アメリカ

5,585

24.7

 

1

 ドイツ

1,174

18.0

2

 ドイツ

2,741

12.1

 

2

 オランダ

867

13.3

3

 フランス

1,886

8.3

 

3

 フランス

671

10.3

4

 イタリア

1,254

5.5

 

4

 イタリア

388

6.0

5

 オランダ

772

3.4

 

5

 デンマーク

369

5.7

 

世界計

22,652

100.0

 

 

世界計

6,505

100.0

 

 

バターの生産

 

 

 

 

バターの輸出

 

 

 

生産国(2014年)

千トン

 

 

輸出国(2016年)

千トン

1

 インド

3,798

38.1

 

1

 ニュージーランド

531

28.1

2

 アメリカ

846

8.5

 

2

 オランダ

301

15.9

3

 パキスタン

726

7.3

 

3

 アイルランド

187

9.9

4

 ニュージーランド

472

4.7

 

4

 ドイツ

132

7.0

5

 ドイツ

441

4.4

 

5

 ベルギー

124

6.5

 

世界計

9,978 

100.0

 

 

世界計

1,890

100.0

   ※ じゃがいもの生産(2016年) 『世界国勢図会2018/19』

         →ドイツ(6位) 、ポーランド(8位)、フランス(9位)、オランダ(10位)

8.ヨーロッパ各国の農業 (『世界国勢図会2018/19』・『データブック オブ・ザ・ワールド2019』)

 (イ)フランス…西ヨーロッパ最大の農業国

   ①小麦…生産6位(2016年)、輸出2位(2016年)

   ②大麦…生産3位(2016年)、輸出1位(2016年)

   ③ぶどう…生産4位(2016年)

     ぶどう酒の生産3位(2014年) →ボルドー地方、シャンパーニュ地方、コニャック地方

 (ロ)イタリア…零細な農業経営

   ①北部…混合農業、稲作→ポー川、パダノベネタ平野

   ②中南部…地中海式農業、ぶどうの生産2位(2014年)、ぶどう酒の生産1位(2014年)

 (ハ)ドイツ…混合農業と北部の土地改良(ハイデ)

     大麦(生産2位・2016年)+ホップ(生産3位・2016年)→ビール

      ※ホップの生産はエチオピアが1位になった。

 (ニ)イギリス…第一次産業の割合1.1%(2016年)

 (ホ)オランダ…国土の4分の1を占めるポルダー(海面下の干拓地)→園芸農業、酪農、チューリップ

 (ヘ)デンマーク…酪農

   ①土壌改良による荒地の開拓

   ②農業協同組合の普及

 (ト)スイス…酪農と移牧

 

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