あぜっ地理(世界の大地形) |
1.海洋と大陸 2.大地形 3.大地をつくる力 4.地形の輪廻(侵食輪廻) (1)地球の陸地と海洋の面積比…陸地:海洋=3:7 (2)陸地の最高高度…エベレスト山 8,848m ※サガルマータ(ネパール),チョモランマ(中国・チベット) ※1999年人工衛星による測量…8,850m (3)海洋の最深深度…マリアナ海溝 10,920m (4)6大陸…ユーラシア大陸、アフリカ大陸、南アメリカ大陸、北アメリカ大陸、 南極大陸、オーストラリア大陸 (5)3大洋…太平洋、大西洋、インド洋 (6)大陸の高度別面積割合(%) エクセルファイル
①南極大陸…2,000~3,000mの割合が大きい。5,000m以上がない。 高度が2,000~3,000mになる氷河で覆われている。 ②ヨーロッパ大陸…200m未満の割合が大きい。5,000m以上がない。 最高標高 4,808m(モンブラン/アルプス山脈) ③オーストラリア大陸…200~500mの割合が大きい。5,000m以上がない。 最高標高 4,884m(ジャヤ峰/ニューギニア島) ④南アメリカ大陸…4,000~5,000mの割合がアジアの次に大きい。5,000m以上がある。 最高標高 6,960m(アコンカグア/アンデス山脈) ⑤北アメリカ大陸…2,000~3,000mの割合が南極を除く他の大陸よりも大きい。 5,000m以上がある。 最高標高 6,194m(マッキンリー/アラスカ山脈) ⑥アジア大陸…4,000m以上の割合が他の大陸よりも大きい。5,000m以上がある。 最高標高 8,848m(エヴェレスト/ヒマラヤ山脈) ⑦アフリカ大陸…200m未満の割合が小さく、500~1,000mの割合が他の大陸よりも大きい。 5,000m以上がある。 最高標高 5,895m(キリマンジャロ/タンザニア) 2.大地形…地球規模の地殻運動(内的営力)によって形成された大きな地形 (1)安定陸塊(安定大陸)…最も古い先カンブリア時代に形成され、広大な平原や高原になっている。 鉄鉱石が分布する。 ①楯状地…侵食作用によって先カンブリア時代の岩石が地表に露出している場所→準平原 ②卓状地…楯状地の準平原の上に古生代・中生代・新生代の地層が横たわったもので、楯状地の沈降・隆起運動によって形成される。→構造平野 ※高原…ラブラドル高原、中央シベリア高原、エチオピア高原、ギアナ高原、 ブラジル高原、デカン高原 【参考】「地質年代」(山賀 進のWeb site ) (2)古期造山帯…古生代の造山運動によりできた山脈。約2億年の侵食を受けて低くなだらかになっている。 石炭が分布する。 (例)アパラチア山脈、スカンディナビア山脈、ウラル山脈、ドラケンスバーグ山脈、アルタイ山脈、 テンシャン山脈、グレートディバイディング(大分水嶺)山脈、ペニン山脈 (3)新期造山帯…中生代の後半に造山運動が起こり、現在も造山運動が続いている急峻な山脈。 新期造山帯の周辺には銀鉱、銅鉱、すず鉱、亜鉛鉱、原油が分布する。 ①アルプス・ヒマラヤ造山帯 小スンダ列島(ティモール島、バリ島)、大スンダ列島(ジャワ島、スマトラ島)、 ヒマラヤ山脈、チベット高原、パミール高原、カフカス山脈、ザグロス山脈、アナトリア高原、 アルプス山脈、アペニン山脈、アトラス山脈、ピレネー山脈 ②環太平洋造山帯 アンデス山脈、メキシコ高原、ロッキー山脈、アリューシャン列島、 日本列島、 フィリピン諸島、ニューギニア島、ニュージーランド ※1造陸運動…氷床形成などによって海が後退(海水面の低下)することによって、相対的に陸が隆起すること。 ※2造山運動…断層や褶曲によって山地をつくる激しい地殻の運動。 【参考】造陸運動とは(萩谷 宏さん) http://www.h-hagiya.com/es/zouriku.htm 「高校地理教科書の「造山帯」を改訂するための提案」(J-STAGE) (1)プレートテクトニクス 地球の表面は硬い岩からなる10枚ほどの巨大な岩盤(プレート)からなり、それが年数センチほどの速度で互いに水平移動を行っているとし、プレートどうしの動きによって地球表面に地質現象が生じているという理論。 【参考】プレートテクトニクスに関するサイト Plate Tectonics animation http://www.ucmp.berkeley.edu/geology/tectonics.html 「地震が起こるのはなぜ?-プレートテクトニクス- 」(気象庁) http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html 「火山噴火の仕組み」(気象庁) http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/2-4.html 「第14章 プレートテクトニクスとプルームテクトニクス(1)」 (山賀 進先生の「そして、われわれは何者か -宇宙・地球・人類- 」より) http://www.s-yamaga.jp/nanimono/chikyu/platetectonics-01.htm 「全地球史アトラス 2.プレートテクトニクス」(YouTube) 「プレートテクトニクスの基礎1:海洋リソスフェアの生成と破壊」(YouTube) テキサス大学が制作した「Plate Tectonic Basics1:Creation and Destruction of Oceanic Lithosphere」の日本語版。 ※「広がる」プレート境界を、「発散」プレート境界と 「せばまる」プレート境界を、「収束」プレート境界と説明されています。 (2)プレートの境界 ①広がる境界…プレートが両側へ拡大する部分 太平洋、大西洋、インド洋、北極海、南極海のそれぞれの海嶺 アイスランド…大西洋中央海嶺上に位置し、島には地溝帯がみられる。 ②せばまる境界…新期造山帯 沈み込み型…海洋プレートと大陸プレートが衝突し、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込んでいる部分 →海溝、弧状列島(日本列島、アリューシャン列島など)、アンデス山脈、ロッキー山脈 衝突型…両方のプレートが正面衝突 →ヒマラヤ山脈、チベット高原、パミール高原、イラン高原 ③ずれる境界…プレートどうしが水平方向にずれている部分 サンアンドレアス断層(北アメリカ西海岸)、北アナトリア断層(トルコ) 【参考】「カリフォルニアを貫く魔の亀裂―サンアンドレアス断層―」(EORC) 「大地震の源、サンアンドレアス断層はもっと長い?」(National Geographic) -1942 年 Niksar-Erbaa 地震断層のトレンチ掘削調査速報-」 近藤久雄(日本学術振興会特別研究員) (3)プレートの中央部分…安定している→安定大陸(安定陸塊) (4)日本付近のプレート…プレートが沈み込んでいるところ→不安定、火山地帯、地震 【地図】日本付近のプレート 【参考】「プレートテクトニクスと日本列島付近の地震」(瀬野 徹三)東京大学地震研究所 (5)大陸移動説 Continental Drif Theory 1912年にドイツの地球物理学者ウェゲナー(Alfred Wegener 1880~1930)が唱えた説。 かつて南半球にかたまっていた大きな大陸パンゲアが、しだいに分裂して移動した結果、現在のような大陸の配置ができあがったとする考え。 【参考】ウェゲナーに関するサイト the University of California Museum of Paleontology http://www.ucmp.berkeley.edu/history/wegener.html the Geology Wing http://www.ucmp.berkeley.edu/exhibit/geology.html 4.地形の輪廻(侵食輪廻)…米国地形学者デービスWilliam Morris Davis (1850-1934) 「THE GEOGRAPHICAL CYCLE Geographical Journal (1899)」 地形輪廻とは、河川の侵食により地形が変化して行く過程のこと。 ①原地形→②幼年期(平原に切り込んだ谷)→③壮年期(高く険しい山地・V字谷) →④老年期(低くなだらかな山地)→⑤準平原(侵食されつくした平原) →①隆起準平原(新たな侵食がはじまる) 【参考】「Davis Theory -William Morris Davis- Geomophology Chapter」(SlideShare) 「侵食輪廻説 の歴史 と日本の地形学への影響」(J-STAGE) 「地理学的輪廻説の再考察」(北海道大学学術成果コレクション)
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