あぜっ地理(地図の歴史・日本編) |
1 日本最初の地図 「田図」…大化の改新(645年)で土地の測量を行なった時の田や国有地を記したといわれる地図 →現存しない 2 日本に現存する最も古い地図→日本で最も古い地籍図 東大寺領近江国水沼村墾田図・・・天平勝宝3年(751年) →東大寺領荘園の開発状況を描いた図→以降の村地図に影響 「地図の学校 第3回 地図の歴史(その1)~日本の古地図・伊能図編~」 3 現存する最古の日本図 行基図・・・日本地図の原型、江戸時代まで模写された 奈良時代の僧行基が作成したといわれているが、現存しない。 →模写した「行基式日本図」が残存 京都仁和寺蔵の日本図が書写年代が明らかな最古のもの・・・鎌倉時代末の嘉元3 (1305) 年 【参考】「京都仁和寺と輝津館所蔵の「日本図」」(専修大学学術機関リポジトリ) 「大日本国図(拾芥抄 第23 本朝国郡部)」(早稲田大学図書館WEB展覧会No.40) 「日本扶桑國之図(室町時代)」(ふくやま草戸千軒ミュージアム/広島県立歴史博物館) 4 赤水図…実測図ではないが、緯線経線を付した江戸時代の新しい日本地図 江戸時代中期の地理学者、漢学者である長久保赤水が作成 →伊能忠敬の日本地図は幕府が非公開としたため、赤水図が江戸時代から明治時代初期まで広く世に用いられた。 【参考】「江戸時代の地政学者 長久保 赤水」(長久保赤水先生銅像建立実行委員会) 「歴史に貢献した地理学者・長久保赤水の生涯と功績を讃えて」(長久保赤水顕彰会) 5 伊能図・・・日本最初の実測図 江戸後期に、伊能忠敬の率いる測量隊によって作成された地図の総称 【参考】「伊能大図彩色図 索引図」(国土地理院・古地図コレクション) 「InoPedia」(“伊能忠敬と伊能図”に関してあらゆることがわかる百科事典) 「蝦夷・伊能図 “全て間宮林蔵の測量”」(日本地図センター・「地図の散歩道」) 「徳島大学附属図書館伊能図学習システム」(徳島大学附属図書)
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