地理Bの部屋(都市問題)                                              No.2-5-3

 

1.世界の大都市     2.日本の大都市     3.プライメイト=シティ

4.都市の成長    5.都市構造モデル    6.都市問題    <目次>

1.世界の大都市(人口800万以上)  ※ %はその国の人口に占める割合

都市名

(万人)

調査年

 

都市名

(万人)

調査年

1

 重慶

1,787

 1.3

2013

11

 ソウル

1,010

20.4

2014

2

 上海

1,364

 1.0

2013

12

 ラゴス

 973

 5.5

2009

3

 カラチ

1,339

 7.2

2010

13

 リマ

 959

60.9

2013

4

 イスタンブール

1,261

16.6

2009

14

 メキシコシティ

 885

 7.1

2010

5

 ムンバイ

1,248

 1.0

2011

15

 東京

 875

 6.9

2015

6

 北京

1,245

 0.9

2013

16

 バンガロール

 843

 0.7

2011

7

 モスクワ

1,192

 8.3

2012

17

 キンシャサ

 842

12.1

2010

8

 サンパウロ

1,115

 5.5

2010

18

 ロンドン

 842

13.3

2013

9

 デリー

1,101

 0.9

2011

19

 ニューヨーク

 834

 2.6

2012

10

 ジャカルタ

1,032

 4.0

2015

20

 天津

 822

 0.6

2013

                                 『データブック オブ・ザ・ワールド2015・2016』より

2.日本の大都市(2015年・国勢調査)

 
 
人口(万人)
X
Y
Z
 
 東京23区
927.3
100.0 100.0 100.0
1
 横浜
372.6
40.2 128.1 6.0
2
 大阪
269.1
29.0 108.8 26.9
3
 名古屋
229.6
24.8 108.1 17.0
4
 札幌
195.4
21.1 15.9 6.1
5
 福岡
153.9
16.6 61.9 7.7
6
 神戸
153.8
16.6 84.4 3.9
7
 川崎
147.5
15.9 138.2 1.6
8
 京都
147.5
15.9 62.9 3.5
9
 さいたま
126.4
13.6 23.1 3.3
10
 広島
119.5
12.9 74.0 4.9
11
 仙台
108.2
11.7 31.7 5.1
12
 千葉
 97.3
10.5 35.6 2.1
13
 北九州
 96.2
10.4 61.9 1.6
14
 堺
 84.0
9.1 110.1 1.1
15
 新潟
 81.1
8.7 33.5 2.2
16
 浜松
 79.8
8.6 66.5 1.7
17
 熊本
 74.1
8.0 11.7 1.3
18
 相模原
 72.1
7.8 36.0 0.7
19
 岡山
 72.0
7.8 27.7 1.7
20
 静岡
 70.5
7.6 66.5 1.8

 1~20は、政令指定都市

   政令指定都市

     地方自治法252条の19を法的根拠とし、政令によって指定された人口50万以上の都市。実際には、おおむね

    80万以上となっている。政令指定都市に指定されると、他の一般の都市とはことなり、ほぼ府県並みの行財政

    権や、府県を経由することなく国との間で直接に事務処理をおこなう権限があたえられる。

   中核市

     指定都市以外の都市で規模能力が比較的大きな都市(人口30万以上)について、その事務権限を強化し、

    できる限り住民の身近で行政を行うことができるようにして、地域行政の充実に資するべく設けられたもの

    【参考】「中核市について」(総務省

3.プライメートシティ(primate city)

   地域の中で最も大きく、二番目の都市を規模で引き離している都市を指す。一極集中型となっているため、影響

  力も大きい。首位都市と訳される。

  ※世界のプライメートシティの例( 『データブック オブ・ザ・ワールド2016』より)

     日本・・・東京(927万人) 横浜(372万人) 2015年

     インドネシア・・・ジャカルタ(1,032万人) スラバヤ(285万人) 2015年

     韓国・・・ソウル(1,010万人) プサン(352万人) 2014年

     タイ・・・バンコク(864万人) ナコンラッチャシマ(250万人) 2015年

     トルコ・・・イスタンブール(1,359万人) アンカラ(459万人) 2012年 ※都市的地域人口

     コンゴ民主共和国・・・キンシャサ(1,158万人) ルブンバシ(201万人) 2015年 ※都市的地域人口

     ナイジェリア・・・ラゴス(1,078万人) カノ(322万人) 2010年 ※都市的地域人口

     イギリス・・・ロンドン(841万人) バーミンガム(109万人) 2013年

     オーストリア・・・ウィーン(174万人) グラーツ(26万人) 2013年

     フランス・・・パリ(224万人) マルセイユ(85万人) 2010年

     ロシア・・・モスクワ(1,191万人) サンクトペテルブルク(499万人) 2012年

     メキシコ・・・メキシコシティ(885万人) エカテペック(165万人) 2010年

     チリ・・・サンディアゴ(510万人) プエンテアルト(78万人) 2013年

     ペルー・・・リマ(959万人) カヤオ(88万人) 2013年

 4.都市の成長

 (1)メトロポリス(巨大都市)

 (2)コナベーション(連接都市)…メガロポリスの形成過程で、隣り合った2つ以上の都市域が結合

 (3)メガロポリス(巨帯都市)→アメリカ・メガロポリス(ボストン~ワシントン)、東海道メガロポリス

 (4)世界都市(global city)…世界の金融や情報の大結節地→ニューヨーク、東京、ロンドン

5.都市構造モデル

 (1)同心円構造モデル…バージェス(米)

  【参考】「同心円地帯モデル・人間生態学・アーバニズム論(シカゴ学派3)」(高山龍太郎のブログ

           「3.同心円地帯理論と人間生態学」(松本康・立教大学社会学部教授

 (2)扇形構造モデル…ホイト(米)

 (3)多核心構造モデル…ハリス、ウルマン(米)

  【参考】「扇形モデル・多核心モデル・東京圏の社会地図(空間構造1)」(高山龍太郎のブログ

 (4)中心業務地区(C.B.D.)Central Business District

  【参考】「東京都心部における中業務地区(CBD)の設定と内部構造分析」 (関根智子・日本大学文理学部教授

6.都市問題

 (1)先進国の都市問題

  a 「大ロンドン計画」

   ①ハワードの田園都市構想(1898年)が基礎

   【参考】「イギリス田園都市の現代的意義-レッチワースの歴史から学ぶ-」(平竹耕三著・龍谷大学経済学論集

   ②都市域の無秩序な拡大を防ぐためにグリーンベルトを設置

      →スプロール現象・・・無秩序な都市の拡大

   ③職住近接のニュータウン建設

   【参考】「第二次世界大戦後イギリスのマークⅠ ニュータウン」(近代ニュータウンの系譜-理想都市像の変遷-

   ④郊外地の開発による都心の人口が流出

      →ドーナツ化現象・・・都心の過疎化・空洞化

   ⑤インナーシティ問題・・・人口の減少、高齢化、経済基盤の低下、建物の老朽化

                   →都心周辺部において空白化・衰退現象

                   →地域社会としての運営維持が困難

                   →1968年大ロンドン計画見直し

     【参考】「インナーシティ問題の構造分析」(総合都市研究第34号1988

  b 「ジェントリフィケーション」

     都心近接低開発・低所得地域(インナーシティ)にジェントリファイヤー(上流サラリーマンや若手芸術家など)が

    移り住む

     →自然治癒的に地域環境が向上

     ※ ジェントリフィケーションが肯定的に評価される一方で、高級化に伴う地価の上昇が廉価な住宅の消滅や

      継続的な所有が困難となった不動産の管理放棄などを引き起こし、もとの住人が転出を余儀なくされるとい

      う問題も顕在化している。

    【参考】「ジェントリフィケーションに関する認識論的枠組み:序説」(法政大学キャリアデザイン学部 田中 研之輔

  c 「ウォーターフロント再開発」・・・遊休化している在来埠頭地区や臨海部の工場移転跡地などの再開発

      →ドックランズ(イギリス)、大川端リバーシティ21(東京)、横浜みなとみらい21神戸ハーバーランド

     【参考】「英国の都市再生プロジェクト調査報告」(岡野裕介・専修大学)

  d 「ロードプライシング」・・・大都市の交通渋滞解消対策として、都心部へ流入する車に料金を課す制度。

      →ロンドン、オスロ、ソウル、シンガポール

  e パリの再開発

    ①一掃(クリアランス)型の副都心→ラ・デファンス

       【参考】「ラ・デファンス、新凱旋門」(フランス観光 公式サイト - フランス観光開発機構

    ②歴史的建造物を修復・保全した再開発地区→パリ中心部のセーヌ川右岸のマレ(ル・マレ/Le Marais)

       【参考】「マレ地区/パリの観光エリア案内」(パリ観光の写真/Photo of Paris

 (2)発展途上国の都市問題(メキシコシティを例に)

  a メキシコシティの自然環境・・・①標高2309m  ②盆地  ③テスココ湖を干拓

  b プライメートシティの形成←農村部から仕事を求めて人口が流入

  c 住宅地の分布→農村から仕事を求めて人口が流入するが、都心に入ることができない。

    ①中心業務地区周辺・・・高級住宅地

    ②中心業務地区から離れた平坦地・・・中級住宅地

    ③盆地を囲む斜面・・・低級住宅地

    ④低湿地・・・不良住宅地

  d 交通渋滞とスモッグ→標高が高く、盆地に位置するため、排気ガスが溜まったまま移動しない。

     2002年から地下鉄均一料金→車社会からの転換、低所得者層の支援、差額は市が負担

  e インフォーマルセクターとスラムの形成

     インフォーマルセクター(路上でのもの売りや靴磨きなどの非正規職)

        →路上で生活するホームレスやストリートチルドレン→掘立小屋、不法占拠によるスラムの形成

  【参考】「ペルーにおける都市化と貧困問題-リマ首都圏における現状とその改善策の一考察-」(福井千鶴)

        (『地域政策研究』(高崎経済大学地域政策学会) 第2巻 第1・2合併号 1999年10月 57頁~73頁)

 (3)スラム化

   ①先進国…都市の中心地域にスラムが形成される

   ②発展途上国…都市の周辺地域にスラムが形成される

 (4)ヒートアイランド

  【参考】「東京のヒートアイランド対策」(東京都環境局

      「大阪のヒートアイランド対策」(おおさかの環境ホームページ

      「ヒートアイランド現象」(気象庁

      「ヒートアイランド監視報告」(気象庁) 

 

1.世界の大都市     2.日本の大都市     3.プライメイト=シティ

4.都市の拡大    5.都市構造モデル    6.都市問題    <目次>

 

 

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