地理B(5.世界の主要工業)                                          No. 22
   

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T金属工業1.鉄鋼業 2.アルミニユウム工業

U機械工業1.自動車工業 2.造船業 3.航空機産業 4.精密機械工業 5.電子機械工業

V化学工業   W繊維工業1.綿織物 2.毛織物 3.絹織物

T金属工業

 1.鉄鋼業…先進国・発展途上国を問わず多くの国で基幹産業となっている

  (イ)生産の推移(粗鋼)

  単位 千t
1970年
1980年
1990年
2000年
2009年
%
1 中国
17,800
37,120
65,350
127,236
567,842
46.6
2 日本
93,322
111,395
110,339
106,444
87,534
7.2
3 ロシア
59,136
59,940
4.9
4 アメリカ合衆国
119,310
101,457
89,726
101,824
58,142
4.8
5 インド
6,275
9,514
14,963
26,924
56,608
4.6
6 韓国
504
8,558
23,125
43,107
48,598
4.0
7 ドイツ
45,041
43,838
44,022
46,376
32,671
2.7
8 ウクライナ
52,646
31,767
29,757
2.4
9 ブラジル
5,390
15,337
20,567
27,865
26,507
2.2
10 トルコ
1,312
2,536
9,443
14,325
25,304
2.1

  (ロ)粗鋼の消費の推移(2007年)

単位 万トン

1990

2000

2005

2007

中国

6 863

13 848

35 000 42 802 32.2

アメリカ合衆国

10 305

13 289

11 327 11 412 8.6

日本

9 903

8 056

8 300 8 450 6.4

韓国

2 148

4 000

4 860 5 620 4.2

インド

2 170 3 020 4 200 5 520 4.1

世界計

77 110

87 035

113 277 113 033

100.0

  (ハ)鉄鋼の輸出・輸入(2008年)

 

輸  出

万トン

 

 

輸  入

万トン

1

中国

6 727  

1

アメリカ合衆国

4 135

2

日本

3 813  

2

韓国

3 140

3

ドイツ

2 991  

3

ドイツ

3 071

4

ベルギー

2 207  

4

イタリア

2 633

5

韓国

2 100  

5

フランス 1 855

  (ニ)立地

   @原料産地型…原料、原料が重たい

     a.鉄鉱石・石炭産地型…バーミンガム(英)、シェフィールド(英) バーミングハム(米)、ジャムシェドプル(印)

     b.石炭産地型…ニューカッスル(英)、ピッツバーグ(米)、ドニエツク(ウクライナ)

                ジュイスブルグ(デュースブルク・独)、エッセン(独)、リーズ(英)、 ザールブリュッケン(独)、

                (八幡・北九州)

     c.鉄鉱石産地型…クリボイログ(ウクライナ)、アンシャン(中)、ダルース(米) メス(仏)、ナンシー(仏)、

                 イパチンガ(イパティンガ・伯)、(室蘭)、(釜石)

   A臨海型(消費地型)…製品が重たい、国内資源の枯渇:輸入港・沿岸立地(消費地立地)

      君津(日本)、フィラデルフィア(米)、ダンケルク(仏)、タラント(伊)、フォス(仏)、ポハン(韓)、

      スパローズポイント(米)、パオシャン(中)、

      鹿島、堺、和歌山、千葉、倉敷、姫路、大分、呉、福山、川崎、加古川

 2.アルミニユウム工業…アルミニューム価格の約8割が電気代→電力立地

    アルミナ工業:ボーキサイト→精錬→アルミナ

       原料立地、輸入港立地(ボーキサイト、石炭)

    アルミニューム工業:アルミナ→電気分解→アルミニューム

  (イ)生産の推移

 

単位 千t

1980

1990

2000

2008

1

中国

350 865

2 794

13 200 33.8

2

ロシア

・・・ 2 777

3 247

3 800 9.7

3

カナダ

1 068 1 567

2 373

3 120 8.0

4

アメリカ合衆国

4 654 4 048

3 668

2 658 6.8

5

オーストラリア

304 1 233

1 762

1 970 5.1
  日本 1 092 34

7

7 0.0

 

世界計

16 086 19 379

24 278

39 000

100.0

  (ロ)おもな工業都市

    アメリカ合衆国…アルコア、スポーケン、タコマ、ノックスビル

    フランス…グルノーブル、サンテチエンヌ

    ロシア…ブラーツク、クラスノヤルスク

    カナダ…アルヴィーダ、キングストン

    ノルウェー…トロンヘイム

    日本…蒲原

     ※大町、喜多方、富山、直江津:電源地帯に立地していたが、国際的に国内電力が高いため、工場を閉鎖した。)

U機械工業…一般機械、電気機械、輸送用機械、精密機械、兵器、その他

 1.自動車工業

  (イ)自動車生産の推移(千台)

   
合計(トラック・バス・乗用車)
乗用車
 
国  名
1960年
1970年
1980年
1990年
2000年
2009年
2000年
2009年
1
中国
474
2,069
13,791
22.3
605
10,384
21.7
2
日本
482
5,289
11,043
13,487
10,141
7,935
12.9
8,359
6,862
14.3
3
アメリカ合衆国
7,905
8,284
8,010
9,783
12,800
5,709
9.3
5,542
2,246
4.7
4
ドイツ
2,055
3,842
3,879
4,977
5,527
4,965
8.0
5,132
4,965
10.4
5
韓国
29
123
1,322
3,115
3,513
5.7
2,602
3,158
6.6
6
ブラジル
133
416
1,165
914
1,682
3,183
5.2
1,352
2,577
5.4
7
インド
73
114
364
801
2,633
4.3
518
2,166
4.5
8
スペイン
58
539
1,182
2,053
3,033
2,170
3.5
2,366
1,813
3.8
9
フランス
1,369
2,750
3,378
3,769
3,348
2,048
3.3
2,880
1,819
3.8
10
メキシコ
190
490
821
1,936
1,561
2.5
1,279
943
2.0
  世界計
29,403
38,847
48,783
58,374
61,715
100.0
41,216
47,953
100.0

 (ロ)おもな工業都市

     デトロイト(米)、トリノ(伊)、豊田(日)

  (ハ) 日本の自動車産業

    @先進国の自動車産業は安価な労働力を求めて発展途上国での海外生産を拡大した

    A貿易摩擦回避のために欧米先進国での現地生産化を進めた

 2.造船業

  (イ)造船竣工の推移

 
単位 千総トン
1960年
1970年
1980年
1990年
2000年
2008年
2009年
1
韓国
2
522
3,441
12,228
26,379
28,849
37.4
2
中国
404
1,647
1,956
21,969
28.5
3
日本
1,839
10,100
6,094
6,663
12,020
18,656
18,972
24.6
4
ドイツ
1,124
1,317
376
874
974
1,350
781
1.0
5
ルーマニア
38
170
175
139
592
720
0.9
6
フィリピン
2
3
144
543
573
0.7
7
イタリア
447
546
248
392
569
700
554
0.7
8
トルコ
26
21
29
67
710
515
0.7
9
(台湾)
90
240
515
603
622
476
0.6
10
デンマーク
214
518
208
408
373
566
449
0.6
世界計
8,382
20,980
13,101
15,885
31,696
67,690
77,073
100.0

  (ロ)おもな工業都市

      グラスゴー(英)、ハンブルク(独)、ブレーメン(独)、ジェノバ(伊)、グダニスク(ポ)、

      ウルサン(韓)、プサン(韓)、カオシュン(台)、佐世保(日)、呉(日)、長崎(日)

     注)便宜地籍船:船舶保有国一覧  パナマ122,352千総トン リベリア51,784  バハマ 33,386  

                           ギリシャ28,678   マルタ27,053  キプロス22,762

       船籍をおくときの税金が安いため多くの国がこれらの国に船の籍をおいている。

 3.航空機産業…ハイテク産業+アルミニュウム工業、晴天(大きな格納庫:工場)

    シアトル(ボーイング・米)、ロサンゼルス(ロッキード・米)、ダラス(米)

    ツールーズ(エアバス・仏)…国際的分業(仏、独、英、スペイン)

 4.精密機械工業…時計、光学器械、カメラ→清浄な空気、空調の発達、高度な技術

    アメリカ合衆国…ロチェスター、ボストン

    スイス…ヌーシャテル、ジュネーブ

    ドイツ…イエナ、シュッツトガルト

    日本…岡谷、諏訪

 5.電子機械工業

    トランジスター→IC→LSI→超LSI:「産業の米」

    清浄な空気・水=人工環境

    新技術の開発:研究機関の集中(大学・研究所)

    1996年の半導体の売上高:アメリカ合衆国44%、日本37%

    臨空港立地

    アメリカ合衆国

     シリコンバレー(カリフォルニア州のパル・アルト市、サン・ノゼ市などIT関連企業が集中する地域)

     シリコンプレーン(テキサス州ダラス・フォートワース都市圏一帯)

     →アメリカのハイテク産業

    イギリス…シリコングレン(Silicon Glen- スコットランドのハイテク産業の中心地)

    インド(急激な伸び)…バンガロール→インドの「シリコンバレー」

    日本…シリコンアイランド(九州)、シリコンロード(東北)

V化学工業

   硫酸・ソーダ工業に代わり、化学工業の主流

   化学繊維、合成ゴム、化学肥料、プラスチック製品、薬品 化学繊維の生産…アジアNIESの台頭

   プラスチックの生産…労働力立地の傾向

   合成ゴムの生産…天然ゴムの生産に影響

   化学肥料の生産…残留農薬の問題(環境問題)

   アジアNIESの生産拡大、中国の増産の兆し

 

プラスチックの生産(2008年)

万トン

 

 

合成ゴムの生産(2009年)

千トン

 アメリカ

4,606

18.8

 

中国  2,856 23.5

中国 

3,130

12.8

 

アメリカ

1,962 16.1

 ドイツ

1,840

7.5

 

日本

1,264 10.4

 日本

1,304

5.3

 

韓国

1,149 9.4

 韓国

1,187

4.8

 

ロシア

1,024

8.9

W繊維工業

  工業の特徴…@技術が単純 A労働集約度が高い(多量の労働力が必要)

  生産国の特徴…@人口の多い国に発達 A原料生産国に発達 B発展途上国に発達(ASEAN、NIEs)

 1.綿織物

  (イ)綿糸・綿織物の生産

 

綿糸の生産(2008年)

千トン

 

 

綿織物の生産(2008年)

千トン

 中国

16,974 58.0

 

 中国

5,741 35.7

 インド

2,749 9.4

 

 パキスタン

3,226 20.1

 パキスタン

2,558 8.7

 

 インド

2,997 18.6

  トルコ

1,030 3.5

 

 ブラジル

812 5.1

 ブラジル

928 3.2

 

 トルコ

450 2.8

  (ロ)立地条件

   @温暖湿潤→空調の発達→自然の影響低下…ランカシャー地方(ペニン山脈の西側)

   A原料立地(綿花生産国)

   B労働力立地(人口1億人以上)

  (ハ)おもな生産地域

   @中国…黄河・長江流域→シーアン、ペキン、テンチン、チンタオ、シャンハイ、ナンキン、ウーハン

   Aインド…デカン高原周辺→ムンバイ、ハイデラバード、カラチ、チェンナイ

   Bアメリカ合衆国…アパラチア山脈東南麓→南部→テキサス→カリフォルニア

               滝線都市…ボルチモア、グリーンズボロ、シャーロット、アトランタ、コロンバス

   Cロシア…大消費地、中央アジアの灌漑→アムダリア川、シルダリア川、カラクーム運河

     ※カザフスタン、トルクメニスタン、タシケント、アシガバード、アルマティ

   Dイタリア…輸入原料→工業の三角地帯(ミラノ)

   E日本…輸入原料Fromオーストラリア、アメリカ合衆国、シリア→中京地区、泉南地区

   Fイギリス…産業革命のきっかけかっての輸出国、現在高級品指向

      ランカシャー地方、マージ川(輸送路)、滝(水車動力)・石炭

      輸入港…リバプール(植民地:インドから綿花輸入)

      マンチェスター〜リバプール間に鉄道

   Gフランス

 2.毛織物

  (イ)毛織物の生産

 

毛糸の生産(2005年)

千トン

 

 

毛織物の生産(2005年)

百万u

中国

178 25.5

 

中国

731 48.6

イタリア

145 20.7

 

イタリア

320 21.3

インド

52 7.5

 

日本

164 10.9

トルコ 

37 5.3

 

トルコ 

30 2.0

イラン

30 4.3

 

ドイツ

30 2.0

  (ロ)立地条件…消費立地→価格が高く寒冷地、乾燥地に需要が多い

  (ハ)おもな生産地域

    @イタリア…ミラノ(三大コレクション)

    A日本…中京地方

    Bロシア…モスクワ、サンクドペテルブルグ

    Cアメリカ合衆国…メガロポリス

    Dフランス、ベルギー…フランドル地方(ガン、ブリュ−ジュ、ブリュッセル、リール)

    Eイギリス

 3.絹織物

  (イ)絹織物の生産

 

繭の生産(2006年)

トン

 

 

絹織物の生産(2005年)

百万u

 中国

300,003 70.3

 

中国

8,669 48.9

 インド

77,000 18.0

 

イラン

8,554 48.2

 ウズベキスタン

20,249 4.7

 

 ロシア

126 0.7

 ブラジル

11,000 2.6

 

イタリア

96 0.5

 イラン

6,000 1.4

 

エジプト

92 0.5

  (ロ)立地条件…原料立地、消費地立地 絹の原産地:中国→シルクロード→ローマ、西ヨーロッパ

  (ハ)生糸の生産(中央アジアの国々に多い)

    中国、インド、トルクメニスタン、北朝鮮、ブラジル、ウズベキスタン、イラン、日本、キルギス、タイ

    日本の製糸都市(養蚕地帯):岡谷、飯田、松本、古河、前橋、富岡

  (ニ)絹織物の生産(原料立地、消費地立地)

    中国、ロシア、リトアニア、ルーマニア、日本、キューバ、ブルガリア

 4.化学繊維の生産(千トン)

国名 1990年 2000年 2008年
中国 1,512 6,711 23,215 59.2
インド 648 1,866 2,563 6.5
台湾 1,769 3,264 2,034 5.2
アメリカ 3,115 3,308 1,941 4.9
韓国 1,286 2,665 1,367 3.5
インドネシア 330 1,350 1,363 3.5
日本 1,701 1,434 840 2.1
タイ 202 823 808 2.1
トルコ 279 745 630 1.6
パキスタン 504 484 1.2
世界計 17,715 28,434 39,231 100.0

 

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