地理B(7.世界の水産業) No. 17 |
1.水産業の成立 2.水産物の貿易 3.世界的な漁業制限 目次へ (イ)自然的条件…@大陸棚 Aバンク B潮目(潮境)→プランクトンの繁殖 (ロ)社会的条件 @魚の消費量(魚を食べる習慣) A漁港…水深、波の穏やかさ、港湾施設 B資本、技術、労働力 <表>1日1人当たりの魚介類の消費
(ハ)おもな水域別(海水面)の漁獲量
(ニ)世界3大漁場…大陸棚、バンク、潮目(潮境) A 太平洋北西部漁場…a 日本海流(黒潮、暖流)とa 千島海流(親潮、寒流) B 大西洋北西部漁場…b メキシコ湾流(暖流)とb ラブラドル海流(寒流) C 大西洋北東部漁場…c 北大西洋(暖流)とc 東グリーンランド海流(寒流) ※4大漁場 D 太平洋北東部漁場…d カリフォルニア海流(寒流)→湧昇流 「湧昇流」…下から上に湧きあがってくる海水流れ 寒流の影響で冷たい海水が流れてくると、 軽く暖かい海水がもちあがり湧昇流が発生する。 →下層の水(深層水)に含まれる窒素や隣などの栄養物質が昇ってくるので、肥沃な海域となる。 →植物プランクトンや、これを食べる動物プランクトン、さらに魚が集まり好漁場が形成 される。 (ホ)国別漁獲量と推移(万t)
(ヘ)ペルーの水産業 @世界第2位の漁獲量…e ペルー海流(寒流)→湧昇流→好漁場 Aアンチョビー(かたくちいわし)が、漁獲量の約70%を占める Bアメリカ合衆国の資本によってフィッシュミールに加工→飼料、肥料、工業原料 C養殖漁業用のえさとして、東南アジア、東アジアへ輸出
3.世界的な漁業制限→輸入の増加 (イ)領海の拡大…3海里→12海里 (ロ)排他的経済水域200海里の設定(日本:1977年)…約370km (ハ)漁業専管水域…領海の外につながる一定の海域で,その海域の漁業資源については沿岸国が主権を行使 することを宣言した水域。 (ニ)商業捕鯨の全面禁止(1986年〜) 「2000年8月増刊号・国連海洋法の解説 〜21世紀の新たな海洋法秩序を見る〜」(月刊『健論』)
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